私は紳士服販売の営業から、製造業の営業へ転職しました。
最初は、モーターもPLCも、保全も、生産技術も何も知りませんでした。
正直に言うと、「何が分からないのか」すら分からない状態でした。
でも今振り返ると、それは当たり前のことだったと思います。
製造業にはさまざまな立場の人がいて、それぞれ仕事内容も、困っていることも違います。
例えば、
- 製造:日々の生産や品質、作業性に関する悩みを抱えています。
- 保全:設備の故障対応や予防保全、設備更新などが主な仕事です。
- 生産技術:ライン改善や自動化、生産性向上などを担当します。
- 品質:製品品質の維持・改善や不良対策を行います。
- 購買:必要な部品や設備を適切な価格・納期で調達します。
営業として工場へ行くと、相手によって相談内容は大きく変わります。
例えば保全担当から、
「最近モーターから変な音がするんだけど…」
と相談されることがあります。
新人の頃の私は、その時点で何を確認すればいいのかも分かりませんでした。
そんな時に大切なのは、知ったかぶりをすることではありません。
まずは「分かりません」と正直に伝えること。
そして、
- 現場の状況を確認する
- 写真を撮る
- 型式を確認する
- メーカーへ相談する
- 上司へ相談する
このように、一つずつ情報を集めていけば大丈夫です。
営業の仕事は、すべての技術を知っていることではありません。
お客様の困りごとを正しく理解し、適切な人につなぎ、解決へ導くことが営業の役割です。
新人の頃は、知識がないことよりも、「知らないことを隠してしまうこと」のほうが危険です。
分からなければ、分からないと言っていい。
正しく確認し、正しい人に聞く。
それも製造業の営業として、とても大切な仕事だと私は思っています。

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